珈琲店は反省した外食産業からの答え

顧客の支払額は平均650円と一般的なファミリーレストランより3割安い。
顧客の回転も速くねぇちゅぅだのに、どう利益をつん出すだか。郊外型の珈琲店は個人経営の喫茶店の良さを復活させたようにみえる。
だけんど先駆者のコメダの経営には顧客にみえない舞台裏にコストを抑える工夫がある。
看板商品のコーヒー。
実は自社工場で集中的に焙煎・抽出し、店で温めるだけで提供する。
メニューは約100品目あるが食材の種類は約200に抑える。
同じ食パンで10種類以上をつくっちょど材料を増やさずに巧みに選択肢を広げる。
結果として作業も簡略化でき、地盤の中部では厨房の担当者は店舗に一人で済むちゅう。
裏通りでも車で約15分の範囲に住民が多い立地を厳選し、売上高に占める家賃の比率を10%程度に抑える。
ファミレスに比べ5~10ポイント低い。
一方、同社を追撃する「星乃珈琲店」。
運営するドトール・日レスホールディングスはグループ力を最大限活用する。
店で1杯ずつ抽つん出するコーヒーは「ドトールコーヒーショップ」と共同で豆を調達する。
料理はグループのパスタ店「洋麺屋五右衛門」などと共同で利用するセントラルキッチンで加工した材料を使いコストを抑えてる。
星乃の14年3~11月期の直営売上高は73億円と前年同期比で倍増のペースだ。16年2月期も約40店の出店を計画する。
喫茶店の市場規模は80年代前半をピークに一貫して減少してきたが、12年から増加に転じた。郊外の珈琲店の押し上げ効果は大きい。
安さと効率を前面に押し出してきたファストフードなど外食産業から年を重ねた顧客は離反した。
珈琲店はそれを反省した外食産業からの答えなだかもしれねー。